プロキシサーバーって何?という方から海外のプロキシサーバーを見つけたい!という人向け記事です。
- 海外のプロキシサーバーアドレスの見つけ方
- プロキシサーバーの役割
- PCでプロキシサーバー経由でネットを見る設定
プロキシサーバーの悪用厳禁です。
目次
プロキシサーバーって何?
英語でProxyと書きます。日本語で「代理」という意味です。
プロキシと呼ばれていたり、プロキシーとも呼ばれていますが、どっちでも構いません。
ネットワーク上にあるサーバーで、クライアント端末(PC、スマホ、タブレット等)と他のサーバー間の中間にある機器です。
プロキシサーバーが無い状態
例えばスマホなんかで、ヤフーなどのウェブサイトを見ていると仮定します。
その場合、手元のスマホとヤフーのウェブサーバーが通信している状態です。
クライアント端末 —— ウェブサーバー
ヤフーには、アクセスしてきたスマホの情報がログとして記録されます。
例えば接続元のIPアドレスや、使っている機種、回線の種類などが記録されるデータです。
サイトを運営している方だとアナリティクスを見る機会があると思います。あのあたりのデータが全てサーバー上に記録されます。
プロキシサーバーのある状態
先ほどと同じように、スマホからヤフーニュースを閲覧していると仮定します。
今回は、プロキシサーバーを経由してサイトにアクセスしている状況について説明します。
まず構成例とすると以下のイメージです。
クライアント端末 — プロキシサーバー — ウェブサーバー
スマホからは普通にサイトが見えます。
では、ヤフー側ではどうでしょうか?
アクセスしてきているのがスマホではなく、プロキシサーバーとして記録されます。
スマホの情報や、スマホを接続しているネットワークのソースIPアドレス情報の類は、一切ヤフーには残りません。
企業内ネットワークではファイヤーウォール的な役割
プロキシサーバーはソースIPアドレスを隠匿します。
ここまでの説明だとなんかちょっと怖そうな組織に使われていそうなイメージでしょうか?
実は普通に会社内のネットワーク内にプロキシサーバーを構築する場合もあります。
- 危険なサイトへのアクセスを防止する
- 外部サイトへの通信ログを記録する
- マルウェア、ウィルス感染から守る
順番に解説していきます。
インターネットの接続をプロキシサーバー経由に限定している環境だと仮定します。
①危険なサイトへのアクセスを防止する
プロキシサーバー上でブラックリストの制限を行います。
このブラックリストの載っているサイトにはクライアント端末がアクセスできないようプロキシサーバーで制限をかけることができます。
例えばいかがわしいサイトや、業務中にSNSにアクセスを禁止することで生産性を高めたり情報漏洩のリスクヘッジが可能になります。
②外部サイトへの通信ログを記録する
外部への通信は全てプロキシサーバー経由となるため、プロキシサーバーをログ記録機器として動作させる構成です。
アクセス記録は、情報漏洩、ウィルス感染など何かトラブルがあった場合の調査目的に利用できます。
もちろん、特定の社員が普段業務中にどんなサイトを見ているかといった情報も記録できます。
③マルウェア、ウィルス感染から守る
外部と内部との通信データをフィルタリングする機能をプロキシサーバーに担当させることも可能です。
怪しい攻撃が利用する通信ポートを根本から遮断することで、端末側には負担をかけず社内のセキュリティーを強化できます。
悪用されることもある?
インターネットの世界では、プロキシサーバーが悪者扱いされることがあります。
例えばハッカーが登場するドラマなんかだとお馴染みですよね。
サーバーがハッキングされ、警察がハッカーのIPアドレスを特定しても、海外からのアクセスで調査ができない!
なんてシーンを見たことはありませんか?
あれがまさにプロキシサーバーを使っている一例です。
以前はSNSやフリーアカウント取得のために使われていた
現在たくさんの種類のSNSがありますよね?
- mixi
- LINE
- Youtube
- Google+
みなさんSNSアカウント作る時って?何か必要な情報ありました?
メルアドと電話番号でしょうか?
以前のSNSは登録の際にメルアドだけが必要でした(今でも大丈夫なところもありますね)。
しかもヤフーメールや、GmailなどのフリーメールでOKでした。
つまり、アカウント作りたい放題だったんです。
でも最近はSNSでもトラブルが急増しているため、いざとなったら利用者を特定できるように携帯番号の登録が必須になってきています。
例えばmixiもずいぶん昔はフリーメールのみでアカウントを登録できました。
新規アカウント作成のルールが変わり、登録の際には電話番号も必須になりました。
ここでもプロキシサーバーの出番です。
実は、日本国内からアカウントを作成しようとすると電話番号が必須になるんですが、海外のプロキシサーバー経由でサイトにアクセスすると電話番号の入力が不要になるSNSは結構あります。
おそらく電話番号を入力しても、認証の発信が国際電話に対応していない(もしくは国際電話の発信コストが高い)ので海外ユーザーはメルアドだけで済ませているんです。
以前からこの手の目的のために、海外プロキシサーバーを利用するユーザーがいました。
海外プロキシサーバーの見つけ方
ネット検索で普通に海外のプロキシサーバーは見つかります。
Googleで以下のような検索キーワードで打ち込むとかなりの件数が表示されます。
- proxy server
- proxy free server
- proxy server 特定の国名(例 America India Australia)
- proxy list
- free proxy lists
無料のproxyや、有料でproxyサービスを提供している事業者もいます。
自分の用途にあったプロキシサーバーを見つけることができます。
海外プロキシサーバーを利用する際の注意点
プロキシサーバーは、通信の経由を行います。
海外のプロキシサーバーに限った話ではありませんが、情報の漏洩に注意が必要です。
クレジットカードを使ったオンライン決済や、SNS等のアカウント情報の取り扱いには注意が必要です。
海外のプロキシサーバーを利用する際は、信頼性の高いものを選択しましょう。
プロキシサーバー経由でネットを利用する設定
利用するプロキシサーバーが決まったら、プロキシサーバーの情報を端末に設定します。
端末に設定する情報は以下2つです。
- プロキシサーバーのIPアドレス
- プロキシサーバーのポート番号
利用している端末ごとに設定を行う必要があります。
Windowsの場合は画面左下の検索まどに「Proxy」と入力します。
検索すると「プロキシの設定」と表示されるので、クリックします。
プロキシの設定画面が表示されたら、「手動プロキシ セットアップ」の項目にある「プロキシサーバーを使う」をオンにします(下記図参照)。
プロキシサーバーを使うをオンにすると、必要な設定を入力できるようになります。
リストからアドレスを入力し、ポート番号を入力し最後に画面下の「保存」をクリックしましょう。
LANを構築し、端末とLAN内にある機器とIPで通信をする環境を利用している場合は、
「ローカル(イントラネット)のアドレスにはプロキシサーバーを使わない」のオプションにチェックをいれましょう。
オプションにそのまま説明がありますが、ここにチェックを入れないと同一LAN内にある他のリソースにアクセスする際にもプロキシを経由することになります。
賢いルーターを利用している場合でも、設定に誤りがあると接続できなくなります。
まとめ
海外のプロキシサーバーの見つけ方と、PCの設定方法について紹介しました。
今回紹介したプロキシーサーバーは社内のネットワークのセキュリティー強化目的にも利用できる優れものです。悪用目的ではなく、健全に利用・運用しましょう。